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第3部 - 第5章 進化論、咬合その1 後編

くれなゐ塾「第3部 第5章」の内容です。長いイントロが続いたことになります。一挙に、沢山の重要な項目が登場してきました。この辺りから、厄介な咬合の局面に光を当てていきましょう。咬合を一つの窓口からだけ覗いても、視野が限定されてしまいます。咬合とは何か ? を考えるとは何か ? というもう一歩上流からのメタな立場で、全体を考える必要があるでしょう。

ここでは、今日セットする修復物の調整を主題にする。普通ではまず高さの調整から削りたくなるが、三角隆線の斜面から調整を始めるのが鉄則であり、山脈の尾根から削らずに、中央の図のように、斜め方向から削らないと、面積を小さくできない。


立体的な削除法を、平面図に表現するのは難しいが、社会科で習った地図の等高線を考えて欲しい。外枠の水滴状の線が側方運動の干渉で、そこから順次に小さい水滴に変えていく。次第に干渉が小さくなり、最後に咬頭嵌合位の赤丸を残す手順を守る。


かつては、咬頭嵌合位と CR のズレが最初の検討項目であったが、ここから調整を始めると収拾がつかなくなってしまう。誘導を加えた側方運動の調整からスタートすると、最終的な CR との調整は、量も手順もきわめて容易に終了する。

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