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第3部 - 第5章進化論、咬合その1中編
くれなゐ塾「第3部 第5章」の内容です。長いイントロが続いたことになります。一挙に、沢山の重要な項目が登場してきました。この辺りから、厄介な咬合の局面に光を当てていきましょう。咬合を一つの窓口からだけ覗いても、視野が限定されてしまいます。咬合とは何か ? を考えるとは何か ? というもう一歩上流からのメタな立場で、全体を考える必要があるでしょう。
咬合調整により、咬頭嵌合位と咀嚼サイクルが確立され、発音発語も筋肉の運動量が減少するだけではなく、グラインディングも緩和される傾向にある。On the Chair なので、夜間の動きとは異なるが、干渉が、乗り越える壁や崖とならないのであろう。
Robert Lee の模型は、Homo Sapiense の理想像ではなく、修復治療の里程標として作られた。調節湾曲と咬合平面を平面にして、臼歯の歯軸に傾斜を与えていない。臼歯修復のとき、干渉が生じにくくなる。臨床では、重要なアイディアである。
発音発語のとき、上下の歯牙は接触しない。しかし、接触滑走の干渉を削除することが、なぜ、接触せずに機能する発音に、大きく影響するのか、十分に判っていない。数字の 39 から 30 まで降順に読み上げるときも、調整により動きは滑らかに変化する。