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異種タンパクに頼る場面が増えた現在、生命とは何か、という問いかけを忘れてはならない。便利というだけで、理念の欠けた臨床は、いつか破綻する。これは、生体にモノを置いてくる修復、接着、インプラント、咬合でも同じ局面に必ず遭遇する。
酸化チタンの表面に、何物をも介在せず、骨細胞が乗ってくるという現象は判ってきたが、破骨細胞と骨芽細胞のせめぎ合いの中で、インプラントの表面形状と性状だけが重要なのではなく、骨の内面で起きる現象が少しずつ解明されようとしている。
アミノ酸が脱水縮合して、タンパク質ができあがることを頼みにして、生体の仕組みは作られる。しかし、結合と分解は、表裏一体であり、歯骨細胞が、骨細胞を目覚めさせることで、骨の内面の科学は進行する。チカラの与える要素を忘れてもいけない。