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くれなゐ塾「第1部 第4章」の内容です。長いイントロが続いたことになります。ようやく、ここから本論がスタート致します。その出発点に相当する審美歯科も、メタオクルージョンの一部としての咬合論と歯周組織の観察、修復材料以外にも、審美の感性などの、深彫りを加えていきたいと思います。
Biologic Width は合計 3mm. の平均値とされるが、そのルールは唇側の中央部だけに適用される。健全な乳頭頂は 2mm. のサルカス、単なる上皮性の付着は 2mm. 結合組織性の付着は唇側と同じ 1mm. である。2mm. のサルカスの扱いがミソとなる。
しかし、この乳頭頂の 2mm. のサルカスは、スキャロップのあり方によって容易に変化する。左図は、歯肉縁のスキャロップが 5mm. の図であるが、それは支持歯槽骨が健全であることが前提条件で、右図の骨縁の変化に大きく影響される。
右図の左のように、骨縁が正常であれば、歯肉縁のスキャロップは高低差が 5mm. の美しいカーヴを保てるが、右のように骨縁の高低差が減少すると、乳頭頂は退縮し、その高低差も減少する。同時に、歯間空隙は大きく見えるようになってしまう。