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くれなゐ塾「第2部 第4章」の内容です。長いイントロが続いたことになります。ようやく、ここから本論がスタート致します。その出発点に相当する審美歯科も、メタオクルージョンの一部としての咬合論と歯周組織の観察、修復材料以外にも、審美の感性などの、深彫りを加えていきたいと思います。
前方と、後方決定要素のせめぎ合いの中で、アンテリアーガイダンスが優先されることは、咬合調整の項目で触れる。機能の最先端と審美性、歯周組織の融合は、全編を通じた大きなテーマであろう。歯科医師が技工の分野に精通するのは、鍵の一つである。
上顎側切歯の機能が理解されていない。審美の点では、正中線の鏡像としての中切歯を際立たせるために、側切歯は歯軸も切端も左右同一にしない。機能の点では、前方への中間運動のカナメとなり、全ての歯牙の中で、咬合調整が最もむずかしい。
マテリアルの選択肢が増えたことと、審美性の向上は同義語ではない。Incisal Embrasure の同一の切れ込みを作らない、細い歯間乳頭を、垂直線に対して、左右同じにシャープに立ち上げる、など細かい配慮と、全体像との調和が望まれている。