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生命とは何か、ヒトはどこからきたのか、どうやって咀嚼器官を獲得したのか。かつての歯科医学は、方法論を主体とした仕組みの学問であった。これからは、科学の中の、自然科学だけの視点ではなく、人文科学の窓口も必要だろう。
回転中心位を表現した “ 中心位 “ という魔法の言葉が全てを支配した時代があった。後方決定要素のごく一部を代行するものが、理論と、再現の主役を占め、前方決定要素との関係性を覆い隠し、咬合の表舞台の中央に君臨していた。
静的な顎位を考えることが、咬合学の中心であった時代に、動的な分野との橋渡しをする “ 全運動軸 “ の概念が、日本から世界に発信された。定量計測だけではなく、定性計測が、顎位と機能運動の把握に重要であるとの光を当てた。